2020年09月の主な会員向け配信記事

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 単に運営者の怠慢によるものだが、この1年間ほど、本欄における会員向け配信記事の掲載が滞った。。

 あらためて1年前の記事を読み直しつつ、この「遅ればせながら」の投稿記事を作成していると、現在ある〝1年後〟の業界風景とは、ずいぶん変わってしまったものだと、改めて気付かされることにもなった。

 

 2020年「不足の夏需給」に広がる〝笑えない話〟= 国内のCOVID-19情勢とも連動し、生乳需給の行方に〝不測〟の変動リスクが強く意識される2020年の特殊情勢の中、都府県の飲用向け生乳市場には、近年、年中行事のように常態化する、夏場の生乳不足が08月後半から今年も顕在化する状況にある。関東以西で08月に入って猛暑が到来した影響で、都府県では乳牛への猛暑ダメージを主要因に生乳生産が急速な鈍化を示し、お盆を境に飲用市場で急速なひっ迫感が台頭する状況は、概ね事前の業界予想通りの展開。

 夏休みの旅行・帰省の自粛が広がり、例年夏に比して、家庭で過ごす日数が増えたことにより、家庭用の牛乳乳製品需要は一段と好調に推移。また同年春のCOVID-19感染禍〝国内第1波〟の中で学校の休校が長期に及んだ反動として、授業日数不足を補う学校現場では、例年ならば夏休みの時期に授業を行う動きが相次いだ。これが学校給食用牛乳の供給日数の増加をもたらす特異な動きを見せた。

 都府県飲用市場に広がる季節的な生乳不足と、特異な家庭用・学乳需要の増加が重なり、20年09月の国内生乳市場には、季節的な〝生乳不足〟が例年以上に極大化。乳業各社から寄せられた09月の北海道産生乳への注文は輸送能力の物理的な限界を1万t以上上回る「7万t超」の水準とされ、〝逆立ちしたって、無いものは無い〟生乳供給事業者の下へ、乳業各社の原乳調達担当者が日参する「意外なワケ」。学乳の特殊な需要増の中、窮余の一策案として「加工乳・乳飲料の代替供給」という言葉も業界内では浮上したものの、それも「やったらやったで面倒事が余りに多い」と結局、業界に敬遠されたウラ事情。乳業側の注文通りの原乳が用意できず、供給事業者が実施した「減t」がもたらす「不足の配分」…。そんな20年09月の国内生乳需給模様を概観した。(2020年09月12日配信)

 4連休明けの業界に〝厳しい1喝〟2020年台風12号が急襲、ほくれん丸〝事実上4日間欠航〟へ=上述のような都府県飲用市場の21年09月の厳しい「生乳不足」に、台風12号が追い打ち。都府県の生乳不足を補完する、北海道からの広域生乳輸送が4日間途絶する展開。

COVID-19をめぐる日本国内情勢(2020年09月11日現在)ー酪農乳業「産業のBCP」を考える(48/∞)=この2021年09月の会員サイト内の配信記事は、COVID-19国内感染禍「第2波」が沈静化に向かった中、外食産業等の営業自粛、生活者の外出の自粛の広がりで、深刻な停滞を見せた業務用乳製品需要の今後に、需要回復への淡い期待と、それでも国内感染禍の先行きに楽観的な余談は許されぬという警戒感が交錯していた産業情勢を映す。引き続き次なる〝第3波〟リスクへの警戒感が強く意識された中とは言え、新型コロナによる〝巣籠り需要〟の増大で、空前の活況と評しても良い家庭用商品の需要増、そして秋冬の季節的な乳製品需要期入りを前に、この時はまだ需要面で〝それほど悪くない材料〟への一抹の期待が業界にはあった。(2020年09月12日配信)

2020年08月の主な会員向け配信記事

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● COVID-19産業対応総合特集=酪農乳業「産業のBCP」を考える(07日~19日。※本特集は09月にも続く)

 ㊷COVID-19の一般情勢(2020年08月07日現在)=COVID-19をめぐる世界情勢は2020年08月07日現在、世界の累計感染者数が1875万人を超え、死者数は70万人を超えた。累計感染者数から死者数と回復者数を差し引いた、当サイト独自の指標「現在感染者数」は674万人となり、いずれの人数も、この感染禍が本格化した今年に入って、一貫して増加を続ける基調に変わりは無い。日本の「現在感染者数」は「第1波」における政府の緊急事態宣言(04月07日~05月25日)の下、国家的な外出自粛の広がりの中で、06月21日の「770人」を目先の底とするまでの減少・抑制を見ていたが、その後反転増に転じ、日々の小幅な変動はあるものの、ほぼ一貫した増加を示す。「第1波」における「現在感染者数」のピークは05月01日の「1万0384人」であり、08月07日現在の水準は、すでに第1波のピークを越える状況。現在に至る国内新規感染者の急増は〝第2波〟と評すべき、新たな局面との様相を日々深める。(2020年08月07日10時42分配信)

 ㊸生乳需給筋は異口同音に、今夏需給「さっぱり読めぬ」と=酪農乳業界の「共通認識」として、2020年の夏需給に〝強い不足への警戒感〟が共有される中、08月序盤の需給情勢について、当サイトは複数の生乳需給関係筋に見解を求めた。〝Jミルクの最新需給見通しが示すように、08月下旬以降〟の都府県飲用需給へ「強い不足局面」が到来することへの警戒感は引き続き根強いものの、足元の08月上旬の情勢は、深刻な不足という予想とは裏腹に、長引いた梅雨シーズンの影響から、今ある貯乳が意外に重いとの声が乳業関係筋からは相次いでいる。生乳需給関係筋が異口同音に語るのは、毎年の台風シーズンなど気象や自然災害リスクだけでなく、新型コロナ情勢の不透明性と不確実性も加わって「今夏の需給はさっぱり読めない」という困惑の声である。2020年夏需給の最大の特徴とは「不足」と言うより〝不測〟と言うべき不透明感にあるもののようだ。(2020年08月10日13時配信)

 ㊹COVID-19「第1波」下の大手乳業決算が一斉発表=明治HD、雪印メグミルク、森永乳業の乳業大手3社は2020年08月12日、2021年03月期の第1四半期決算を一斉公表した。世界的なCOVID-19感染禍の中で、日本国内でも政府が改正新型インフルエンザ特措法に基づく「緊急事態宣言」(20年04月07日~05月25日)を発出し、国家的な外出自粛が大規模に展開され、国内の社会・経済活動に未曽有の変動を生じた全期間を包含するものとなる。各社が同日一斉発表した連結決算短信および補足説明資料を総合すると、第1Qの各社決算(編注=明治HDについては食品セグメントベースで見ている)は連結売上高で明治、森永が減収となった一方、雪メグは微増収で通過。営業利益および経常利益では明治がいずれも2ケタの大幅増益、森永は営業増益・経常大幅増益となった一方、雪メグは営業微減益・経常大幅減益となった。

 国内経済各界に新型コロナウイルスによる深刻な打撃が広がる様相の中、基幹食料を扱う乳業界の「底堅さ」あるいは「安定感」も第1四半期業績からは伺えた一方、各社が有する「事業ポートフォリオ」の組成差に起因する、「対照的な明暗」が見えた意味で、このCOVID-19禍による経済影響の形が乳業界において一様なものではないことも明らかとなった。下期に向けて生乳経済の〝焦点〟となる「乳価」をめぐる情勢は、大手乳業各社の第1四半期決算を見る限り、経営へのダメージを色濃く強調する様相のものとはなっていない。しかし、なお進行中の国内におけるCOVID-19感染禍の影響は、今後も第2Q、第3Qへと進む中で変容していく可能性もあり、その動向を当面は注視しながら「産業への影響」と〝打開策〟が注意深く整理されるべきもののようだ。(2020年08月13日18時02分配信。その他、各社決算詳報に関する関連記事)

 ㊺ COVID-19「第2波」の一般情勢(2020年08月19日現在)=当サイトの独自試算に基づけば、世界死者数〝100万人超え〟が明確に視野に入った直近情勢にある。この感染禍による世界的な人的被害の拡大は、まだまだ深刻な局面を脱したとは言い難い状況にある。一方で日本国内におけるCOVID-19感染禍の様相は、06月末から08月上旬までの懸念すべき急増傾向が一転、概ね「お盆休み入り」のタイミングを契機に、増勢が〝腰折れ〟したかのような特異な減少に転じた短期様相と映る。しかしお盆休みを経て、大都市部の感染動向が今後どうなるか、また地方にこの期間で拡散した感染リスクの行方が、地方部を中心にどのような影響を及ぼしたか、その結果を見る段階に現在は無い。今後さらに半月間ほどの推移を確認しなければ、「第2波」の〝落着〟を断定的には論じ難い状況にある。よって、この酪農乳業界が現在、最も注視する消費・購買行動の変容の行方も、まだまだ不透明感に包まれている、と見るべき状況が続いている。(2020年08月19日18時42分配信)

 ● 「夢も肴に」現在の課題と〝未来〟を考えたい―COVID-19「混乱」の中で思う事ー菊池一郎・関東生乳販売農業強組合連合会会長インタビュー(計7回連載。2020年08月28日~)=当サイトとしては初のオンライン取材による長時間インタビュー。

 08月掲載の第1回から第3回記事では、幸運にして現時点までに国内酪農家へ感染被害が及ばなかったことに対する安堵感の一方で、仮に感染者が生産現場に出た場合、感染した酪農経営者に代わる〝代理者〟の経営が果たして円滑に機能できるのか。生き物である乳牛は繊細で、待ってはくれないだけに、拭えぬ不安が残るとの不安を語る。また第2回記事では、政府による「緊急事態宣言」や全国的な学校給食の供給停止で、今春の国内生乳需給に深刻な需給緩和が到来した一方、官民挙げた支援を始め、消費者による家庭内での積極的な需要拡大で、酪農界が深刻な事態を何とか免れたことに、深い謝辞が語られた。さらに第3話では、今春の「第1波」の中、非常事態対処として国内に積みあがった乳製品在庫の行方に「不安」を語る一方、21年度乳価交渉における乳価引下げ圧力に対して、生産者側が為すべき努力とは何かに話が及ぶ。

2020年07月の主な会員向け配信記事

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● COVID-19産業対応総合特集=酪農乳業「産業のBCP」を考える(01日~25日。※本特集は08月にも続く)

 ㉞COVID-19をめぐる2020年07月01日現在の情勢=世界全体の累計感染者数は1000万人の大台を超え、死者数も50万人を超えた。世界全体の累計感染者数は依然として〝1直線〟の増加基調に変わりは無いが、世界の累計感染者数に占める回復者の比率は50%に到達。しかし米国やブラジルなど感染者数上位国の増勢は強く。行方は予断を許さない。一方、国内感染禍の克服に大きな成果を見せていた日本では、06月21日を境に、各種指標は悪化に転じ始めた様相。(2020年07月01日配信)

資料=COVID-19「緊急事態宣言」下の生乳・牛乳乳製品需給(2020年01~05月)=新型コロナウイルス(COVID-19)感染禍の抑止に向け、政府が新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」(20年04月07日~05月25日)を発動し、国民の社会・経済活動に対して、前代未聞にして特異かつ大規模な行動自粛を求めた結果、国内の酪農乳業産業においても大規模な需給変動を生じた。

 農水省が2020年06月25日、2020年05月の牛乳乳製品統計(速報値)を発表したことで、この「緊急事態宣言」下における生乳需給関係データがようやく輪郭を明らかにした。当サイトもこの間の生乳需給関連データに一応の整理を試みる。(2020年07月02日配信)

束の間の静けさの中に垣間見える産業情勢の「不穏」= 前日に資料のみ先行配信した「緊急事態宣言下の生乳需給」に対する考察と分析を進めようと目論んだが、前日に珍しく業界筋と比較的長時間の電話取材が行えた中で、目先の「ごく短期」の需給情勢に、なかなか興味深い話が幾つかあった。〝大緩和から大ひっ迫〟へ生乳需給の基調が大きく変化しそうな産業情勢の「断片」を、一連の産業情勢下の「備忘録」として、忘れないうちに整理するのを本稿では優先することにした。(2020年07月03日配信)

COVID-19、混乱の〝出口シナリオ〟めぐり乳業界で水面下の議論が始動=新型コロナウイルス(COVID-19)問題で酪農乳業産業を取り巻く情勢が、生乳需給と乳製品在庫を中心にかつてない短期間で振幅の極めて激しい変動を見せる中、業務用乳製品市場における深刻な需要棄損を主要因に、国内の乳製品在庫が「危険水域」に達した情勢を受け、一連の新型コロナ問題に関する総合的な「出口戦略」を模索する動きが、乳業界の内部で2020年07月14日までに始動した。「あくまで〝予備的な検討〟に過ぎぬ」と業界筋が煙に巻く、議論序盤の〝たたき台〟に、当サイトは肉迫する。(2020年07月14日配信)

〝振り出し〟に戻った、国内COVID-19情勢=COVID-19をめぐる世界情勢は、爆発的な感染が続く国々と、国内的な感染禍の鎮圧に着実な成果を見せ始めた国々の間で「情勢観の2極化」を生じつつある。その一方、当サイトの分析では「06月21日」以降、情勢悪化に転じる様相を示した日本では、医療機関の監視下に置かれている感染者数の規模が直近で急増し、まさに〝爆発的な感染拡大の懸念〟が再燃した情勢と言って過言ではない様相にある。しかしこの〝第2波〟への産業上の対処は、今春の「第1波」のようには行かないのではないか。そんな不安を掻き立てる現状分析の幾つか。(2020年07月16日配信)

COVID-19下の産業一般情勢(2020年07月22日現在)=あまりに早い〝第2波〟の到来。現在強まる国内感染禍のの様相がさらに色濃くなれば、平常化へと歩み出したかに見えた06月情勢を前提とする、業界内の〝今夏のひっ迫シナリオ〟を根底から揺さぶりかねないリスクを広げる。(2020年07月22日配信)

社会・経済の「迷走」に翻弄されるが不可避の産業情勢=再燃した国内感染禍、迷走を深める日本と経済の「全体情勢」。今後2週間ほどの国内情勢は固唾を呑んで見守る必要がある。COVID-19感染禍をめぐる内外情勢は、直近の当サイトの分析でも、不透明感を深める中に情勢悪化が続く。国内酪農乳業情勢の行方をめぐっては、07月31日にJミルクが公表を予定する、今夏需給を念頭に置いた最新の需給見通しが注目されるが、日本国内に〝今ある〟感染者急増の情勢を前にして、「需給ひっ迫への急転換」という、前回見通し以降の予想シナリオにも不確実性が高まる。COVID-19下の国内情勢が翻弄する産業情勢の行方はいかに…。酪農乳業界においても、「需給予想」の先入観に基づく動きよりも、「不確実性」への〝日々対処〟が産業課題の中心になる様相を強める。(2020年07月29日配信) 

感染禍〝第2波〟へ情勢急変を念頭に「需要判断」へ慎重論台頭か=翌31日公表予定のJミルクの需給見通しでは、年度情勢の焦点となる乳製品需要の〝年度予想〟を事実上見送り、年度第3四半期に向け、状況分析と産業課題の検討を「先送り」する方向感をにじませる内容となる模様。ある業界筋は当サイトの取材に対し、緩和・ひっ迫両面に極端に振れるリスクを伴う現況の不透明な情勢を背景として、「需要予想」を中心に、業界内に慎重姿勢が台頭している様相を示唆する。(2020年07月30日配信)

「News」というほどの形にもならぬ、2020年07月09日の散漫な雑記=「News」というほどの形にもならぬ、2020年07月09日の散漫な雑記。日本国内で高まるCOVID-19〝第2波〟の脅威。今春の一大需給緩和期に、東海地域で取り組まれた〝需給調整協力〟の悲哀に満ちた顛末を耳にし、〝第2波〟に備えた産業対応を考える上で、積みあがった乳製品在庫を急ぎ軽くしておくべき必要性を痛感。取材の中で耳にした、西日本における自主流通〝新興勢力〟をめぐる断片情報の幾つか。(2020年07月10日配信)

 COVID-19下の「乳製品在庫対策」をめぐる、最近の「雑話」=乳業界で始まった〝出口戦略論議〟その若干の補足。〝出口戦略〟の重要な柱「乳価」をめぐる乳業界一部の〝本音〟。〝出口戦略〟としての乳価引下げ論、焦点は「チーズ向け」に。〝ポンドバター〟をめぐる、業界内の興味深い「雑話」。嘆かわしい酪農界の「在庫対策」めぐる〝感度〟の低さと勉強不足。(2020年07月17日配信)

 防府酪農協VS中国生乳販連の訴訟概要が明らかに=2019年07月23日に当サイト既報の当該訴訟をめぐる概要が明らかになった。(2020年07月30日配信)

 先行き需給に強い不透明感も、基調は〝不足警戒〟を発信ーJミルクが20年07月見通し公表= Jミルクは2020年07月31日午前、「2020年度第3四半期までの生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと課題について」を発表。今夏需給を念頭に置いた定例の需給予想の公表となるが、足下でCOVID-19をめぐる国内感染禍の〝第2波〟に対する社会的懸念が急速に増幅する極めて微妙な情勢の中、今春までの「第1波」の需給影響までを織り込む予想として、前回05月公表の予想に続き、今夏需給の基調としては引き続き都府県飲用向けへの生乳供給の〝ひっ迫〟に対する警戒感を、基本的には前面に打ち出す情勢観を維持する見方を示した。(2020年07月31日配信)

2020年06月の主な会員向け配信記事

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● COVID-19産業対応総合特集=酪農乳業「産業のBCP」を考える(04日~25日。※本特集は07月にも続く)

 ㉙COVID-19の一般情勢(2020年06月04日現在)=鈍い「平常化」と、人心に鬱積する〝ジレンマへのストレス〟。産業課題は「需給調整」に加え、疲弊深める国民経済「購買力」鈍化に。経済指標に見えぬ「民心」の変容に、世界的な警戒要す不穏。「現在感染者」世界の過半占める米国とブラジルの状況を憂慮。「地球規模の危機」の中〝米国の迷走〟に深まる懸念。国際社会が暗に競い模索する〝亡国の道〟の回避。(2020年06月04日配信)

 ㉚処理不可能乳「回避できる見通し」をめぐる、目先環境の変化(2020年06月05日配信)

 ㉛世界情勢は「第1波」の〝峠越え〟を伺う局面にーCOVID-19の一般情勢(20年06月11日現在)(2020年06月11日配信)

 ㉜COVID-19内外の感染動向と産業環境をめぐる20年06月18日現在の基本情勢。世界の感染動向に関するより詳細な分析。翻って、この感染禍をめぐる日本の状況を詳細に見てみよう。当面の「夏需給」をめぐる、幾つかの留意点について。(2020年06月19日配信)

 ㉝COVID-19の世界情勢20年06月25日現在の概況と分析。今ある「安心感」 はどこまで…日本と業界の行方にある影。(2020年06月25日配信)

 

● 道内生産ピーク期「処理不可能乳の発生は回避できる見通しーJミルク」(04日)

● 今夏牛乳供給、東海牛乳が早くも〝ギブアップ宣言〟ーMMJへの〝恨み節〟も(10日)

● 産業情勢評論=物事を目論み通りに動かすのは、とても難しいー東海牛乳発出文書「お取引様各位 牛乳出荷制限のお願い」に見る、自主流通界の苦悩(11日)

● 当面の需給危機は克服へ、引き続く情勢変化にスピード感持ち対応ーJミルク定時総会で川村会長(13日)

● FHD系列のみよし高原牧場が07月から全量共販復帰へ(18日)

● COVID-19世界の感染者数1千万人を突破、死者も50万人を越す(29日)

2020年05月の主な会員向け配信記事

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● COVID-19産業対応総合特集=酪農乳業「産業のBCP」を考える(㉓~㉘回。01日~28日。※本特集は06月にも続く)

 ㉓引き続き高レベルの警戒要すも、GW需給には一定の算段。2020年度GW需給をめぐる基本情勢。2020年GW期間中の生乳処理をめぐる「算段」の状況。「緊急事態」の長期化に伴い、「連休明け」の需給が再び正念場に。(2020年05月01日配信)

 ㉔COVID-19の一般情勢(2020年05月06日現在)=「現在感染者率」今後1カ月に〝5割〟へどこまで迫り、超し行くかが、世界動向の大きなヤマ場に。(2020年05月06日配信)

 ㉕厳しい中にもGW需給は無事通過、聞こえだした業界内の不協和音=「結果論」として事無きを得たGW期生乳需給の概況。廃棄回避へ危機感の高まりは続く、「GW後」当面需給の焦点。生乳需給調整の非常時対応で重大課題に浮上する業界内の「利害調整」。(2020年05月08日配信)

 ㉖需要創出へ「究極策」〝タダでも良いから製品を配れ!ーALICが緊急対策で新規支援〟(2020年05月11日配信)

 ㉗COVID-19の一般情勢(2020年05月15日現在)=動き出す「平常化」への歩み、しかし一筋縄には行かない。(2020年05月15日配信)

 ㉘COVID-19の一般情勢、その中間総括(2020年05月28日現在)=「感染拡大抑止」国内対策に関する当サイトの中間評価。「緊急事態」後の日本と世界の〝これから〟(2020年05月28日配信)

● 政府がCOVID-19「緊急事態宣言」発動期間を05月末まで延長ー安倍首相が会見(05日)

 

● 20年度生乳出荷目標数量は2.8%増の718万8,577t(12日)

● 大手乳業各社の2020年03月期決算関連記事(雪印メグミルク13日、森永乳業14日、明治HD23日)

● 第15回全共、20年度内開催を断念(15日)

● 〝辛抱〟に耐え、長期振興ビジョンへの早期軌道回復をー西尾乳協会長(20日)

● MMJ関連の道内生乳廃棄問題、03月末までに約3,000tー道議会農政委員会(20年05月12日)の議場報告内容を入手(21日)

● 都府県20年度第2Qの道内生乳必要量が約2割増に、「07月6万2,000t」の複雑な背景(27niti 

● 2020年度国貿輸入枠、脱粉約3,000t減、バター枠は「維持」ー定例の05月検証で農水省。業界に複雑な波紋(27日)

 

2020年04月の主な会員向け配信記事

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● COVID-19産業対応総合特集=酪農乳業「産業のBCP」を考える(⑫~㉒回。03日~30日。※本特集は05月にも続く)

 ⑫2020年04月02日のある店頭風景(2020年04月03日配信)

 ⑬新型コロナウイルス考(2020年04月03日現在)=当サイトが整理・分析する各国動向の狙い。この動向を見つめていく上での留意事項について。現時点で「見える様相」から、何を考えて行くべきか?。(2020年04月03日配信)

 ⑭「制御できぬ危機」続く日本と世界ー新型コロナウイルス考(2020年04月05日現在)=もはや誰もが疑わないことは、新型コロナウイルスの世界的拡散とその社会・経済的影響の深刻化に現時点で歯止めが効いていないという〝事実〟に対する認識だろう…。(2020年04月05日配信)

 ⑮新型コロナ「緊急事態宣言」から考えた由無し事=政治判断の「後手」は明らか、しかし国家的な勝負はこれから。「緊急事態宣言」の〝効果〟をどう考えるべきか。「自粛」を通じて、我々は「何を待つ」ことになるのか。身構えておくべき「新たな状況」に関する私的な考察。〝閉塞感無き自粛期〟をいかに創出、クリエイティビティ試す短期局面。巷間で最も熱い〝休業補償、生活保障〟めぐる非常事態措置について。(2020年04月10日配信)

 ⑯新型コロナウイルス考(COVID-19の一般情勢=2020年04月15日現在)=欧州の一部国で見え始めた感染抑止策の〝効果〟と、日本の遅すぎた「緊急事態宣言」を考える。(2020年04月15日配信)

 ⑰産業機能〝決壊〟回避へ全力の業界、しかし「少し先にある危機」に募る不安=「業務用乳製品需要」への壊滅的打撃が、今後の産業危機の〝発火点〟。産業情勢は刻々と変化、遅行的データで「現状」見えぬもどかしさ。COVID-19の「産業への影響」をめぐる一般情勢整理。「業務用需要」の深刻な萎縮に関する、業界内の「肉声」とは…。「外出自粛」→「業務用需要減」→「生乳需給緩和」の構図。バターは「余剰」明白も「家庭用」で目立つ欠品ーその産業構造上の必然。某社業務用乳製品関係者との会話で思い出した、ある「不吉な過去」。(2020年04月17日配信)

 ⑱業界点描【特別版】ーある業界人から当サイトへの「私信」より=標題には「ついに、じゃぶじゃぶを超えてきましたよ」と…。(2020年04月17日配信)

 ⑲COVID-19の一般情勢(2020年04月20日現在)=ついに、道端でパタパタと人が死に出した…。テレビニュースで知った驚き…。(2020年04月21日)

 ⑳農水省、業界も「緊急需要喚起」に動く=「緊急消費拡大」現状の行政支援は〝音頭取り〟までか…。牛乳乳製品課「緊急説明会」に対する、業界紙の〝醒めた受け止め〟。緊急事態の〝定番対策〟は措置済みも、手つかずの「乳脂肪」はどうなる。1つの「結果論」として浮上する、この産業の〝盲点〟への悔悟。「プラス・ワン」運動の限界と、それでも願わざるを得ない業界の切迫感。(2020年04月24日配信)

 ㉑「この需要減をカバーすることは不可能」Jミルクが需給短信Vol.6を公表=生乳廃棄が現実化する可能性に、この問題下で初言及。(2020年04月24日配信)

 ㉒COVID-19の一般情勢(2020年04月30日現在)=現状で05月06日を当初期限と定めた「緊急事態宣言」の効力を解くのは現実的ではない。各国情勢との比較に見る「緊急事態」長期化の要因。(2020年04月30日配信)

● 橋本光宏・日本酪農協同社長が逝去(22日)